朝方、激しい雨の音で目を覚ました...というメンバーもいましたが、わたしはそんなことつゆ知らず、かーかー寝ておりました。
しかし外を見ると、空はどんより雲、地面はしっとり濡れている。なによりも霧というか雲海というか、モクモク真っ白。こんな中、バイクで帰れるのかな? まず道が見えない、道路標示が見えない、どうしよう。
こんなときこそ、しっかり腹ごしらえ。朝ごはんをいただき、みんなで帰り道の大相談会。フェリーに乗るという人、ここより先にある展望台を回って行こうと思うという人...。
「R439を剣岳の方に行ってR398経由にしようかな」と言ったら、Tさんが「あんた、この道通るの?」とマップルを指差す。そこには目が回りそうなクネクネ道。...「すみません、来た道を戻ります。」冷静なご意見、ありがとうございました。
さくさく支度を整えバイクにも跨がったメンバーを、のろまなわたしは「先に行ってて」とお見送り。
なんとなく空が明るくなって来たので、カッパのズボンだけ着用して、出発。
酷道439走行記念撮影。
徳島道に乗ったとたん、反対車線をパトライト回しながら激走する覆面を目撃したので、慎重にバックミラーチェックを欠かさず走行しました。
「徳島阿波おどり空港」の看板に「富士山静岡空港」より無理矢理じゃん!!と、苦笑とある意味感動。
あれは何年前、降りしきる雨と横殴りの風の中、命を縮めて走行した鳴門大橋。
今回は、わっはっはっは。笑いが出るくらい余裕の走行でした。めでたしめでたし。
しかし、実は帰りの経路に関しては殆ど調べていなくて。
淡路大橋を渡った後のトンネルの看板は、排気ガスかなんかで曇ってよくわからない。道路の進行表示もトンネルの灯りの下ではおぼつかない...。例の「あれは何年前」のこともすっかり忘れているし。
いやはやどうしよう...と焦っていると、青看板に「大阪」の文字。帰り道は大阪方面だから、こっち行ってみよ、で進むと料金所。料金所を出た後、路肩に停まってマップル見てみたけど、「考えていたのとは別の道を行こうとしている」ことははっきりわかっても、それ以外はよくわからない。でも、戻る道はないから、Let's go! しかないです。ETCのゲートをくぐると、そこは阪神高速。そのうち「右回り・左回り」の表示が。「え"え"ー、どっちがわかんなーい!!」アタマの中では山手線の路線図が浮かび上がり、「右回り・左回り間違えて乗ると、すっごく時間が掛かるじゃん!!警報」が発令。これはもう誰かに聞くしかないと思って、次の料金所で降りました。有人ゲートでおじさんに HELP ME!! したら、「ここずっと行けば、名神に行くよ」...なんだ、降りることなかったんだ。まあいい、それがわかったんだから。
おじさんに教えてもらった道順で、須磨から再び阪神高速。防音壁で景色は見えなかったけど、たぶん神戸を走っているんだろうな～♪、走ったことない道を走れて、よかったな～♪
唯一残念だったことは、万博記念公園の太陽の塔が横目でちらっとしか見られなかったこと。
無事名神高速へ。ようやくわかる場所に来て、何かを食べる余裕が出ました。
大津SAで遅い昼ご飯。
西方面のツーリングの帰路でいつも感じるのは、「ようやく琵琶湖、でもまだ琵琶湖」。うちまであと291km、がんばろう。
滋賀-岐阜あたりから眠気が襲ってきたので、養老SAで「メガシャキ」を飲んでみた。いつもならこれでシャッキリ復活するのだけれど、全然効かない。80km/h前後で走行していたトラックの後ろについて、もうろうとしながら走っていたけど、もう限界。東郷PAに入り、テーブルセットにうつむいて座って「仮眠」を取りました。
どのくらい休んでいたんだろう? でもこのお陰で、その後は快走。ヨカッタ、ヨカッタ。
浜名湖SAのスタバで、「一人慰労会」。3日間がんばった自分に、お疲れさま。
このスタバに、マスツーライダーもいました。女性ライダーもいて、談笑。こっちは独りでポツーン。
傍からみたら、わたしは寂しいおばさんライダーに見えるんだろうな。でもね、マスツーで仲間と走るのも楽しいだろうけど、「仲間に会いに行く」ツーリングも楽しいんだよ。きちんと独りで走れないと、仲間にも会いに行けない。だからしっかり走れるようにならなくちゃって思うし。この達成感は、マスツーでは味わえない。やっぱりフェミナっていいな、素晴らしいなと、ホントにしみじみ感じてしまいました。
祖谷八景-R439-K32-K45-徳島道-神戸淡路鳴門道-鳴門大橋-淡路大橋-阪神高速-名神高速-東名高速-吉田IC-自宅
3日間総走行距離 1273.4km