卒業検定レポート

とほほ教習レポート・・・(^o^)あり、(@.@) あり、(T.T)あり
    卒業検定 (5/17/2001)
    これまた熱心かつ親切、そして根気強い教官の方々のお陰で、こんなわたしでも卒業検定を受けるところまできた。第2段階見極めを自信がつくまで2時限延ばして貰い(追加料金ナシの「安心パック」の強み)、課題は一通 りマスターしたつもりだったけど、とにかく前日から緊張してよく眠れなかった。

    この日の受検は、わたしと若いお兄ちゃんの二人。検定前の説明時、「全員合格なら、直接言います。落ちたことは言いにくいから、落ちた人がいる場合は電光掲示板で発表します」・・・って、二人しかいないよ!!
    卒検のビブスは白。先にお兄ちゃん、そしてわたしの順番。それぞれビブスを手渡され、「時間になったらコースに来くださいね」で、ひとまず解散。試験前はひたすら「ヒミツのお守り」を手に、「とにかく、受かるまで受ければいいんだから。大丈夫。追加料金もないし(こればっか)」と何度も自分に言い聞かせた。でも、この緊張を何度も味わうかと思うと、今日一度でお終いにしたい!!

    時間になり、お兄ちゃんが支度をしてコースに向かった。わたしもコースに出て見学することに。スタート地点で不安と緊張で眉毛を垂らしながら座っていたら、2番目に多く担当してくださったN教官が「ほうっ!!」という顔をしてバイクで通 り過ぎたので、白いビブスを指さして「卒検なんですぅ」のポーズ。一周回ってきて「がんばってくださいね」と声を掛けてくださった。ありがとうございます(ToT)。
    お兄ちゃんが最後の課題、急制動を終えて戻ってきた。バイクを停めて、一礼。なんだか清々しそうにみえる。いいな、終わったなんて。少し経って名前を呼ばれた。ああ、とうとうわたしの番だ!

    返事をして一礼。まず深呼吸。「さて、行くぞ!!」後方確認をして跨る。ここで忘れちゃならないのが、ミラーチェック。直さなくてもとにかく触れ、と教官から言われていたので「タッチ」。ギアの確認をしてエンジンスタート。そして発進のウインカー表示、後方確認し、発進。「走り出したら止まらないさ、土曜の夜の天使さ」・・・は20年前の横浜銀蠅。バイクは止まらなきゃならないけど、気持ちの上では「もう止まらない」。いや、「止まれない」。
    コース外周を一周したあと右折して、坂道発進。ギアを戻すのに失敗しなかった! もう一度ギアの確認をして、リアブレーキをグッと踏み込む。そう、後方確認。アクセルを開いて、クラッチを繋いで、ゆっくりとリアブレーキを戻していく。焦らない、焦らない。うん、うまくいった。最初の課題がうまくいくと、ちょっとは落ち着くもんだ。その後、一本橋。これは最初に真っ直ぐ乗れさえすれば、後はしっかり前を見て惰性でとろとろ進めば問題なし。無事通 過。・・・このカーブで加速するとウケがいいってN教官教えてくれたっけ。よし、ブォーン。次、クランク。ドキドキ。とにかく進むところをしっかり見る。先ばっかりみない。あぁ、出来た~!! 通過だぁ~!! そしてS字。これは2速で入れば大丈夫。途中でウインカー出すのを忘れずに。左折で膨らみすぎない・・・。残すはスラローム。ブォン、ブォン、ブォン、そうそうの調子、あ・・・。まあいいか、抜けた、抜けた!! そして最後の課題、急制動。これは目印のパイロンがあるから、その前までに40km/hに。で、ここでブレーキ。すうっと止まることができた。・・・お、終わった・・・。あ、まだだ。スタート地点までまたバイクを戻し、エンジン停止、後方確認してバイクを降り、サイドスタンドでバイクを停める、そして一礼。「はい、お疲れさま~」・・・とうとう、終わった。

    不思議なことに、停止時のふらつきが全くなかった。「停止線の一車体くらい前にクラッチ切っちゃえばいいんだよ。で、リアブレーキで、ほら、こうやって止まる」と卒検直前のA教官のアドバイスが有効だったのか。前の晩から検定直前まで、イメージトレーニングもかなりしたし。とにかく終わってしまったので、あとは野となれ山となれ、結果 を待つのみ。
    んがしかし、なかなか結果発表してくれないのよ。向こうで待っているお兄ちゃんもちと不安げ。検定員の教官はカウンターの向こうで忙しそうにパソコンを覗いたり、他の職員の人と話したり。まだですか~?と思い疲れたころ、教官が「卒検、受けた人~」と呼んでくれた。「はい、今日は全員合格です!!」
    ふぁ~~~ん、ゴウカクだってぇ~。わたし、バイクで公道走れるのぉ。ああ、信じられない(今さら・・・)、 ふぁ~ん、どうしよう・・・。 へろへろへろ・・・
    朝、ビブスを手渡された会議室で、試験講評と免許の貰い方の説明を受けた。「二人とも急制動はロック寸前、完璧でしたよ」 お兄ちゃんはなんと16歳の有職少年だと知って、唖然。親子ほど歳が違うってコトだ。 教官はしきりに理性ある走行を、と言っていた。確かに自分が検定合格させたライダーが事故ったり、暴走行為をしたりするのは、辛いことだろう。この教官は現役ライダーで、YAMAHA XJR に乗っているのだそう。きゃ~、かっこい~! わたしには「はっきり言って、こんなに走れるとは思っていませんでしたよ。これなら大型も是非」と涙の出るような有り難いお言葉。この言葉は人生の宝にしよう。ありがとうございました。

    免許センターに持っていく書類一式を胸に、自動車学校を後にした。実はこのバイク教習、家の人には内緒。ごく一部の人にしか言ってなかったのだ。呆れられるのが怖かったのと、「ジャーン!!」とみんなをびっくりさせたかったから。教習を始めるときに相談に乗ってもらったR子と、教習中のとほほを聞いてくれてアドバイスをくださったSさんに「ライダー誕生」のメールを携帯から打った。
    太陽が眩しかった・・・。

    しかし、これからが083の苦難の始まり、始まり・・・
    でも、すっごく楽しい。もし、バイクに乗りたいんだけど・・・と悩んでいる人がいたら、「あなたにも出来る!」ってわたしは言います。だって、こ~んなへタレのわたしにも出来たんだもん・・・。
    夢を現実にすることの楽しさを、あなたにも是非味わって欲しい。

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最終更新日

April 4, 2017 01:05 AM