The movies
I've watched in 2000 |
- ギルバート・グレープ What's eating
Gilbert Grape (12/15/2000)
- とうとうこの映画を劇場で観ることができた。これがまた、観客二人というほぼ独り占めの上映。一足早いクリスマスプレゼントを貰えたような気分だった。
内容はもう何度もビデオで観てきたからわかっているので、映像に集中して観た。字幕よりやっぱり原語・英語がいい。
派手なシーンは一つもない、穏やかに時間が流れていくこの映画に、どうしてこんなに惹かれるのか。それはベッキーがなりたかった自分、ギルバートが今の自分だから。エンドーラから脱出しようとしても、結局境界線から出られないギルバート・・・何となく心当たりがあるなぁ。"I
don't go anywhere." のアーニー、う〜ん、ちょっとすぐには思い出せないけど、とにかくたくさんのキーワードがあった。
お正月休みには、また原作本に挑戦しよう。でも、これがまた厚くて字が小さいんだよな・・・。
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- マイライフ・アズ・ア・ドッグ Mitt
Liv Som Hund (11/6/2000)
- 大好きなラッセ・ハルストレム監督作品。前から観なくちゃと思っていたのをついに敢行。
この監督は、どうしてこんなに人に気持ちをピュアに映像に納めることが出来るんだろう。どの作品(「ギルバート・グレープ」「サイダーハウス・ルール」)も「みずみずしい」という言葉で評されるけど、映像だけでなく観た後もみずみずしい気持ちにさせてくれる映画ばかり。この監督は好きだぁ!!
いつまでもこういう映画を撮って欲しい。
「ギルバート・・・」でも感じたんだけど、きっとこんな子がどこかにいるだろうなって思う。誰の人生も紆余曲折があるんだもの。主人公イングマルも同じく。お父さんが遠くに行ったまま帰ってこない、お母さんは病気。そして叔父さんのところに預けられることになり、愛犬シッカンとも別
れなければならなくなった。とても悲しい状況だけど、イングマルが「大したことじゃない、ライカ犬(宇宙船に乗せられた犬)に比べたら、ずっといい。」って思うと、「そうだよ、そうだよ、がんばろうよ。」て気持ちになる。
預けられた先の山村の町の人々、老若男女が人間味あふれ、実にあたたかい。サッカー、ボクシング、ガラス工場、おじさん手作りのログハウス、宇宙船・・・。
BGMはまさに「ギルバート・グレープ」でした。(こっちの方が後だから、反対なんだけど。)ほのぼのとさせる音楽もいい味だしてました。字幕が戸田奈津子さんとあったけど、彼女はスウェーデン語も出来るんだろうか、すごすぎ。
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- セント・オブ・ウーマン 夢の香 Scent
of a woman (11/5/2000)
- アル・パチーノってこういう枯れた男臭い役が実にあっている。今回もたくさん叫んでいたけど。彼はこの作品で'92年アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
不慮の事故で視力を失った退役陸軍軍人の感謝祭休暇の世話をするアルバイトをすることになった給費生のチャールズ。いきなりファーストクラスでニューヨークに連れていかれ、ルドルフ・アストリアホテルに宿泊。・・・このルドルフ・アストリアホテルというのは、国賓級のVIP宿泊に使われる高級ホテル。昔仲居をしていたお店がここに出店していた(今もあるかも)と聞いていたので、「はあ、ここがそうなんだぁ・・・。」と見てました。
大佐のプライド、強がり、憧れ、絶望を間近で見ていくうちに、同情でない感情、友情というより絆が生まれてくるプロセスがとても好き。これが映画の醍醐味、とでも言うか。二人それぞれちょっと寂しい・・・大佐は目が不自由で人生思うに任せないけど、弱みを他人に見せたくない。チャールズは苦学生で、このアルバイトの直前に学校である事件を目撃し、犯人を告白すれば無条件にハーバード大に推薦入学、しなければ退学。たがいの心のへこんだところと出っ張ったところが二人を寄せ合わせたんだろうか。
大佐が自分に出来なかったことを、若者のチャールズに託し、彼は見事にそれをやってのける。しかし、それができたのは、大佐の叱咤激励があったから。このあたりの二人の心の動きは言葉に表せないけど、画面
で充分感じることが出来ます。
大佐と政治学の先生とがうまく行くといいな。そんなほんわかしたハッピーエンドもうれしい。
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- バッファロー66 Baffalo 66 (10/29/2000)
- 観る前はビリーという名前(ビリー・ザ・キッドを連想した)、出所後いきなり女の子を誘拐して旅をする、などから、おどろおどろしい物語(「カリフォルニア」とか、観たことないけど)と勝手に想像していたら・・・なんとwarm
hearted なドラマだった。
自分のことを「産まなきゃよかった。」と言ってはばからない(わたしはこれだけは「禁句」と認識しております。)母親への思いがバッファローに1万ドル賭けさせた。とにかく認めて貰いたかった。「産んでよかった」と言わせたかったんだろう・・・。そのために行きずりのレイラを誘拐し、妻を演じることを強要した。やることはひどいことだけど、根底にビリーのやさしさがある。ひたむきさがある。レイラもそれに気がついたから、ビリーから離れなかったんだろうな。そしていろいろなしがらみから解き放たれたとき、ビリーは愛し愛されることに気がつくんだよね。まさに"
right parson"の存在に気がつく。自分がいなくなっても両親は変わらない。かあちゃんじゃなくて、他にいたんだよ、自分を認めてくれる人は。
ドーナツ屋でのビリーは最高にかわいかった。アメリカン男って恋にとっても素直なところがあるけど、そういうのにぐっときちゃうんだよね。すぐ切れる危うさもヴィンセント・ギャロにぴったり。
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- 交渉人 NAGOTIATOR (10/22/2000)
- いやあ、ケビン・スペーシーいい人。きりっとした彼もいいなあ。今回ようやく最後まで生きていたくれた。(今まで観たのは・・・、ね。)
きびきび進むストーリー、どうなるんだろう・・・というスリル、駆け引き。LAコンフィデンシャルに通 じるモノがあったかなという感じ。正義が勝ってよかったわ。
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- ラン・ローラ・ラン LORA RENNT (10/22/2000)
- (確か)ドイツ映画。アメリカ映画以外を観るのは「ムトゥ・踊るマハラジャ」以来だったかも。
20分以内に10万フランを用意して持っていかないと恋人のマニが危ない。ローラは走る、マニの為に!!
ふっとしたとき「あのときああしていたら・・・」って思う事ってある。特にわたしは紆余曲折(ドラマチックともいう、自分で言うな?)の人生を過ごしているから、「あのときあの店に行かなかったら・・・」「あのとき英会話講座を申し込まなかったら・・・」などなど山のように出てくる。
人生は線を描いていて、別の線(他の人の人生)と接したときが出会いで、そのまま通 り過ぎてしまうこともあるし、重なることもあるし、180度に離れていくこともあるし、ずっと平行線で交わることがないこともある。すれ違う人たちのその後もあって、そんなことを連想させるストーリーだった。音楽もリズムがあって楽しかった。・・・ドイツ語が全然わからないから遠慮なく字幕を見てたから楽しめたのかも?(う〜ん、その点はちょっと悲しい?)
真っ赤な髪のローラが一所懸命走る姿が清々しい。逞しい女の子は大好き。ラストシーンで「その袋、何?」とのマニの問いにふっと口元をほころばせるローラがかわいかった。願わくば、アニメのローラ、もっとかわいくして欲しかったな。
映画の内容には全く関係ないんだけど、最後のクレジットが上から下へと流れていった。これってドイツの常識?
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- パーフェクトカップル Primary Colors(10/13/2000)
- 観る前の予備知識は「クリントン大統領夫婦をパクったコメディ映画」だったけど、観てみたら随分違っていた。ジョン・トラボルタ、上手い。この役のために太ったと聞いたけど、人当たりよくて、でも本性つかめない(怒っても目が怒っていない)政治家を上手く演じていた。とぼけた(でも本人はその意識はない)顔してドーナツをむしゃむしゃ食べるシーンは見事でした。
「パーフェクトカップル」という題名から、世間に対してうわべを取り繕って完璧な夫婦を演じている夫婦と思ったら、これは周りの人たちから「パーフェクトカップル」として大切にされる二人のことだった。特にリビー(キャシー・ベイツ、さすがオスカー女優。彼女の登場でシーンが引き締まる。)にとって、二人は太陽、二人のお陰で彼女も輝ける。だから最後はああいう道を選んだ。「道は二つしかない。」ってそういうことだったのね。ヘンリーの後悔はどれだけだっただろう。そのヘンリーにとっても、ラストシーンでは二人は「パーフェクトカップル」になったんだなって感じました。しかし、めでたいとも思えず・・・。
原作(Anonymous)はきっともっと詳しく、もっと深くアメリカの政治情勢に触れているんだろう。それが映画にするとあれだけになってしまう。「金融腐蝕列島」もそうだったよな。
それにしても、どんなに優秀な人間であろうとも、カリスマ性を持っていなくちゃアメリカ合衆国の大統領にはなれないんだろう。ジョン・トラボルタ、そのカリスマ性もよく演っていたと思います。演説部分の英語は聞き易かった。
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- シックスセンス The sixth sense
(10/09/2000)
- 「第六感」というのが英語でもあるんだ・・・とこの題名を聞いたときに思いました。
内容はずっとサスペンスというかスリラーものだと思っていたので、おっかなびっくり観ていたけど、ヒューマンドラマっぽかった。ブルース・ウィリスがトム・ハンクスしていた。
冒頭の「お約束」があるので、内容について詳しく言えないのだけど、ある意味よくできている映画だと思った。「アメリカン・ビューティー」より分かり易く、「猿の惑星」のラストシーンのようにショッキング(ちょっと言い過ぎかも?)、「ゴースト」ほどロマンチックでない。
「秘密」のチェックのため、もう一度観直してしまいました。
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- 恋は嵐のように Force of Nature
(9/29/2000)
- ベン・アフレックとサンドラ・ブロック競演作品。
個々は結構好きなんです、二人とも。サンドラは今回も元気な女性を演じています。が、このサンドラ演じるサラ、まるで自分の通
り過ぎた後を破壊していくトルネードのような女。ベン(映画の中もベンはベンでした)はそのトルネードに引き込まれちゃって、しっちゃかめっちゃか。
このサラという女性、冷静(?)に見て天真爛漫でも無邪気でもなく、単にだらしがない女だと思うんだけど。だから最後にブリジッドが勝つのも当たり前。そのためか、今まで観たサンドラ・ブロック主演の映画(スピード、インターネット)みたく観た後の小気味よさはなかった。
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- ウェディングシンガー Wedding
Singer (9/25/2000)
- これが予想外にnice movie。観た後、うきうきする映画でした。こんなのなかなか珍しい。
まず、全体が明るい。主人公を取り巻く家族、友達がnice。'80年代のアメリカンポップがイカす(死語)。「カルチャークラブ」だなんて、涙もの。ジョージもどきもいい味出していた。アメリカの結婚式ってこうなんだ・・・と異文化に触れる楽しみもあったし。ストーリーにも無理を感じなかったし。
ウェディングシンガー役のアダム・サンドラー。彼はとても優しい顔をしている。彼の優しい表情がまさにこの映画。ドリュー・バリモアも愛らしい。「25年目のキス」、早速観よう。But,
チャーリーズエンジェルは保留ね。ドリューにはまだこっちの路線でやっていてもらいたいわ。
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- バッドボーイズ Bad boys
(9/23/2000)
- ラストに収録されているダイアナ・キングのミュージッククリップを見たかったので借りたのでした。内容は『(「あぶない刑事」+「踊る捜査線」)×アメリカ』みたいな・・・。
ダイアナ・キング、かっこよかった。あっ映画とは関係ないか・・・。
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- マトリックス Matrix (9/18/2000)
- かっこいい。ストーリーも出演者も。
比べて意味ないかもしれないけど、「M:I-2」よりずっとスマートに感じる。しかし、カンフー、柔術の扱いをみると東洋への憧れみたいのを感じる。ってことは、John
Woo監督ってハリウッドにはエキゾチックな(?)存在として、ポジションを確立していくのだろうか?
キアヌ・リーブスが左利きだということを発見。それとも演技? 毛むくじゃらでないところがいいわぁ。
難点はエージェントの区別がつかないこと。それも狙いなんだろうけど。
あのラストシーンから続編は必至でしょう。また同じ監督だといいな。
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- 親指ウォーズ (9/17/2000)
- なんでこんな事思いついたんだか。(「親指をじっと見ていたら。」と監督は話していたようだが。)後半がメイキングになっているけど、結構マジメに作っていたりする。だからこれはメイキング部分がないと、価値がわからないかも。
わたしは「タイタニック」の方が詳しいから、「親指タニック」の方が笑えそう。(そっちは貸し出し中だった。)
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- ミッションインポッシブル・2 Mission
Impossible II (9/15/2000)
- ああ、何と言っていいのやら・・・。まさに Directed by John Woo な映画でした。
まず、あのsoap opera・・・絶句ものです。イーサン・ハンクにはジェームス・ボンドみたくなって欲しくないのに。もしこれがシリーズものとして定着するなら、この作品をきっかけにボンドガールならぬ
"ハンク・ガール"が登場するのだろうか。前作はLove affairなしが気に入っていたので、なんだか残念。超一流のスパイ、泥棒はビジネスとプライベートはきっぱり分けてほしかったわん。COOLにね。
(香港的ベタベタの濃〜〜い)ドラマチックBGM and カメラアングル、ラストに連発の波砕け「ザッブ〜ン!!」なんて、日本映画が始まるかと思ったよ。どこだっけ?
波の怒濤から始まる映画会社。ストーリーの甘さ、山の中をバイクで走っていて、ジャンプするといきなり海岸だなんて香港映画そのものじゃないですか。「男たちの挽歌」をきちんと世襲していますねぇ。それから「白鳩」。マジシャンじゃないんだから、スパイなんだから・・・。
わたし的にはハッカーの人にもっと活躍してもらいたかった。もう一人のメンバーは何の専門家だったんだろうか? ヘリコプターの操縦?
こう考えてみると、前作の「トム・クルーズ監督」というのは意味があるのかも。彼は同世代なので、これからもマッチョな体に磨きをかけて、身体張ってバンバンかっこよくやって欲しい。"You're
sorry and I'm sorry."だなんて言わないでね。
それからもう一つ笑えたのは、最後にロケ地のクレジットがあって"Utah..."なんてある。おそらくオープニングのシーンではないだろうかと思ったらその通
りだった。やっぱりUtahってあんな所なのね。オーストラリアロケは、オリンピックを意識して?
それにしても、M:I-3 ってあるんだろうか? 今度は監督だれにするの?
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- サイダーハウス・ルール The
Cider House Rules (7/21/2000)
- 映像も音楽もとても綺麗な映画だった。
なんといってもあの「ギルバート・グレープ」と同じ、ラッセ・ハルストレム監督の作品。かなり期待していたけど、そんなに期待を裏切られることはなかったと思います。わたしとしては。
孤児院の子供達はほんとうに愛らしく、肉親がいなくても誰かきちんと愛してくれる人がいれば、きちんと育つんだ・・・って、それは映画の世界だから?
最近あまりにむごい少年犯罪が多いので、かなり考えてしまった。
妊娠中絶、友達の恋人に横恋慕、近親相姦、戦争など決して明るい内容ではないけど、ホーマーの真っ直ぐな視線は清々しく、観ていてそれに救われたかなという感じ。それからキャンディ役のシャーリーズ・セロン。きれい、スタイル抜群でため息もの。あれじゃホーマーも惚れるわな。きれいなだけでなくて、「玉
の輿」を嫌みなく演じていた。
「ギルバート・・・」と同じく、原作者が脚本を書いたのだそう。それがこの監督のやり方なのかなあ。原作ではホーマーは15年孤児院を離れて暮らすけど、映画では15ヶ月。それでもどうにかつじつまを合わせられたのは、原作者だから?
これも原作を読みたくなった。
映画を観ながら音楽に気を取られることはあまりないのだけど、この映画の音楽は映像をよく引き立てていて、印象的でした。う〜ん、5本の指の中に入れましょう。
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- ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ Buena
Vista Social Club(6/16/2000)
- 静岡では上映しないのではと諦めていた。さっそく行って来たけど、上映していた映画館が見事なオンボロで、火事になったら一発で死ぬ
なと思った。
キューバ(ハバナ?)で昔活躍していたミュージシャンを集めてまた音楽をやってもらうというドキュメントなのだが、中には90才とかいうおじいちゃん(でも、すごく若かった。「俺はまだ現役だ。」と言っていた。)もいて、今も生きているのかしら?
キューバの町並みは香港の下町をもっと汚くした感じ。豊かな日本に住んでいると、どこかもの悲しげに見えてしまう。そして年老いたミュージシャン達。でも、彼らの体の中には今でも音楽が流れている。喋るように歌い出す。それがまたマイナーコードで、悲しげで切なげなんだけど底に感じるパワー。心はきっと豊かなんだろうな。今の日本が忘れかけている大切なモノがまだキューバにはあるのかも。
最後に憧れのカーネギーホールで演奏するんだけど、合間にニューヨーク見物の様子の映像もあって、とても微笑ましい。ピュアな人たちなんだなって。
そしてラストシーンのキューバ国旗。キューバ人としての誇り。わたしはそこに政治背景は感じなかった。でももし日本人が日の丸を掲げたら?
なんだか一気に「右」臭く感じてしまう。日本人としての誇りって一体なんだろう?
ミュージシャン全員に感動したけど、特にペーシストとピアニストに震えた。歌うのもたいへん難しいことなんだけど、道具を使ってあれだけ表現できるなんて。あれだけ一体化しちゃうなんて。
観て良かった。帰りにサウンドトラックを買った。
音楽は共通言語。計画中の「ウッドストック阿蘇版」にも生かすことができたらな。
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- アメリカンビューティー American
Beauty (6/16/2000)
- 今年のアカデミー作品賞受賞作品。やっぱりそういうものは観ておかないと。
「マグノリア」みたいなちょっと万華鏡ムービーだった。「マグノリア」より現実的というか、実生活に密着しているので、分かりやすいのでは。「マグノリア」は途中空を写
すシーンがあったけど、こちらは空から町並みを写すシーン。お互い意識したのかしら?
流れとしては、「ウルトラQ」のオープニングのようにグニャグニャしているものがどろどろ回りながら徐々に形がはっきりしてくるような。っていうとサスペンスみたいなんだけど、普通
(?)の映画です。
主人公レスリーが元気になってくる後半くらいから、登場人物の関係が明確になってきて、「ああ、そうか、そうだったのか!」という気持ちになってくる。ラストシーンとのつながりに気が付いたのは1回目の上映が終わり2回目の始まる直前、「!!
」と来たのでした。脚本の奥行きを感じます。
もっとコメディかと思ったんだけど、結構重かったというか、観た後がやや重め。
個人的にはアンジェラ、かわいい。それから英語が結構聞き易かったです。レンタルが始まったらキャプションでもう一度観たいと思う。
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- シティ・オブ・エンジェル City
of Angel(6/9/2000)
- どうして?なぜ?
前評判(?)では「ゴーストを越えたラブストーリー」って聞いたのに。
字幕を隠して観たのだけれど、なんだか納得できない話の展開で、これって「言葉の壁?」って思わないこともない。しかし、よい(理にかなった)ストーリーなら、言葉を越えた感動があると思うんだな。そんなこと、ない?単なる言い訳?(ちなみに「ロミ・ジュリ」は字幕も読めないような園児が「死んじゃう〜」と泣いたとか。友人から教えてもらった実話です。感性の高い園児に感服。)
メグ・ライアンはとてもチャーミング。いつもの通り。ニコラス・ケージ・・・考えてみると、彼の出演映画はこれが初めてだった。彼の勧めでジョニー(デップ)が俳優になったというので、ジョニーを世に送り出した功績は素晴らしい。結局、ニコラス・ケージは映画館の予告ではよく目にしていたのだが、予告で終わっていたんだな、きっと。
う〜ん、黒服の天使とも死に神ともつかない存在の役なんだけど、ブラピの死に神(by Meet Joe Black) のかっこよさを思い出すと存在が中途半端なのかな?「ゴースト」でいう霊媒師(ウーピー・ゴールドバーグ)の存在が、元黒服の一員だったおじさん(Mr.Marketって言ったっけ?)だろうけど、ウーピーほど活躍しない(ように感じる)。
例えば、ニコラスの役がブラピだったら? メグ・ライアンと同じブロンド+青い目でしつこい。ロビン・ウィリアムスだったら?
演りすぎでしつこい。マッド・デーモン、若すぎ。ベン、ちょっといいかも。ジョン・バンデラス、違った方向に行く? ジョニー、すごすぎる。でも、こういうシチュエーションはジョニーの十八番・・・。
とにかく泣けなかったので、今度は字幕ありで観るか、もっと英語がわかるようになってから観るか。前者が早道ですな。
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- ディープインパクト Deep
Impact (6/7/2000)
- 最近は調子良く(?)ビデオをこなしている。久しぶりのレンタルビデオ屋であれこれ目移りして選んだ一本。予告は映画館で何度も見たけど・・・。
う〜ん、地球最後の日は、愛する人と一緒に居たいと思うのだろうか?そうだよね、きっと。
避難の地下都市に行けない人は、もっと暴動を起こしたりするんじゃないか?クジに不正があったりしないのだろうか?あまりにもその辺りがあっさりとしすぎていたような。そういう争いより、「愛」を謳いたかったんだろうけど、世の中きれいなことばっかりじゃないからね。
「メサイヤ」の乗組員の潔さを描くのなら、それに対照させて「ハズレ」た人たちのドロドロも描いていいんじゃない?まあ、そういうことがあまり描かれていなかったので、観る方は楽だったのですが。
しかし、あれだけの津波じゃ、日本は消滅したね・・・。
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- レ・ミゼラブル Les
Miserables(6/02/2000)HP
- 「愛は寛容である。愛は決して滅びない。」
恥ずかしながら、主人公・ジャン バルジャンが「一切れのパンを盗んで、19年間投獄をされた。」「神父さんが『銀の燭台も持って行けと言ったのに。』と言って、燭台も主人公に渡す。」くらいのことしか知らなかったのです。日本語訳は「ああ無情」なので(違う?)、ラストが無情に終わるのではないかと心配したけど、救われるラストでほっとした。やっぱり最後に愛が勝ってほしいもの。
名作の原作に負けない重厚な作りではないかと思いますが、監督がデンマーク人なのだそうな。そして相変わらずフランス人が英語喋っているのがなんか妙。(レオ様の「仮面
の男」でも感じたことですが。)
クレア・デーンズ、目の動きが生き生きしてすごくいいんだけど、怒って台詞言うシーンはまるで「狛犬」のよう。「ロミ・ジュリ」でも、「レインメーカー」でもそうだった。こわいというより、美しくない。どうにかならないもんだろうか?
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- インターネット The Internet(5/31/2000)
- これも約1年寝かしておいたビデオ。
現在は殆どをコンピュータで管理されたデジタル世界。データを巡ってトラブルに巻き込まれたアンジェラが、3日間の昏睡から目覚めるとパーソナルデータを書き換えられ、別
人にされていた。友人も入院先の病院でデータを書き換えられて、殺されてしまう。ハッカーだったら、やってやれないことでもないのかも。
紙の情報がコンピュータの情報へ。アナログがデジタルに。自分の日常を考えても、郵便が e-mail に、e-mail address
を持っていない友達への手紙はパソコンで打ってプリントして送る、最近テレビを殆ど見なくなり、ニュースもインターネットから。インターネットからの情報は疑わず信じるだろう。大事なこと、人に知られたくないことは、自分の心に大切にしまっておくのが一番安全なんだろうね。
サンドラ・ブロックは大昔(?)の野際陽子(キーハンター、かっこよかったんだよ。)、1.5昔くらい前の秋野暢子を彷彿とさせる元気さがある。
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- ザ・ビーチ The beach(5/26/2000)
- 原作本をのんびり読んでいたら、あっという間に上映終了になってしまい、あわてて映画館に駆け込みました。いくら「レオ様」でも、「タイタニック」の時みたいなロングランはないのね・・・。
う〜ん、一言で言うと、「本一冊を2時間の映画にしちゃうと、ああなるのね・・・。」
リチャード(レオ様)は日常ではない何か違うこと(something different)を捜し求めてビーチにたどり着き、最初は「ここはパラダイスだ。」と感じる。しかし、だんだん「パラダイス」と「現実」の隙間から忍び寄る歪みによって、狂い始める。パラダイス(=ビーチ)をバーチャルリアリティの世界と錯覚するけど、そこに暮らしているのは紛れもない生身、リアリティそものもの人間。いいことばかりはないし、イヤなことに目を瞑ってばかりもいられない。
この課題を2時間の映像でよくまとめたもんだと感心したけど、これは原作を読んだり、内容を事前に噂で聞いたりしていたから理解できた。何も知らず、なんの予備知識もないままレオ様だけに惹かれて(???)いきなりこの映画を観たら、ちょっと難しすぎると思った。
原作者がシナリオを書いたら、どんな映画になったのかな・・・。興味アリ。
ラストシーンのインターネットカフェでレオ様が Mac G3 に向かうのは、Mac fan として、とっても嬉しかったです。ふっふっふ!
できれば事前に同監督作の「トレインスポッティング」を観たかったんだけど、さすがにその時間の余裕がなかった。原作本を読み終えたら、「トレインスポッティング」観よう。
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- ミッション・インポッシブル MISSION
IMPOSSIBLE(5/26/2000)
- 映画館で映画を観たその晩、家でビデオを観るということを、またやった。なんでだろう?決して映画館で「不完全燃焼」だったわけじゃないのに。
「ミッション インポッシブル」は、1年以上前に録画してもらったもの。これを観ようとしてデッキにテープを入れたら、なんとデッキがブッ壊れて、新しい「テープナビ」にしたんだ。この新しい「テープナビ」は機能満載過ぎで、使いこなせていない・・・。
「ザ・ビーチ」の前の予告編で、「ミッション・インポッシブル 2」をやって、トム・クルーズがまるで「マトリックス」のキアヌ・リーブスみたいじゃん!ってびっくり。わたしはトム・クルーズは「インタビュー・ウィズ・バンパイア」や「マグノリア」みたいなアクの強〜いイメージなんだなあ。(あの伝説の「トップ・ガン」、観たことないので。)
う〜ん、噂には聞いていたけど、トム・クルーズって背が低いのね。
ストーリーはまさに「スパイ大作戦」、ドキドキハラハラで、楽しめるものだったけど、どうしてもキアヌ様が重なってしまうんだな。(「マトリックス」は観てないけど、「スピード」とか・・・。)「007」みたく、いちいち女を口説かないところは好感もてました。それから、今や「インターネット」・「e-mail」は映画には欠かせない小道具ですね〜。
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- LA コンフィデンシャル LA
Confidential (4/23/2000)
- 一昨年のアカデミー賞授賞式番組で、おすぎさんが「とってもいいの。」と絶賛していた。ラジオ英会話講師のマーシャ先生も、「原作をよくあれだけにまとめた。」みたいなことをコメントしていた。
内容に関しては、日本語字幕なしで見たので、「ほうほう、おそらくそういうことだろう。」というノリで観た。実は同僚刑事と黒幕とのつながりがいまひとつ理解できていなかったりする。これは何度か見るうちに理解しようと思う。でも、銃撃シーンが多いのは、ちょっとなあ・・・。最後、希望の持てるラストシーンでほっと出来ました。
映画自体はしっかり作ってあるなと感じました。Kim Basinger きれい。でも、やっぱりあのオッパイはシリコン? Russell
Crowe は、所沢に転勤した Elder Jeremy Clark そっくり。Guy Pearce 面長、タイプです。
最後にメイキングみたいな映像も入っていて、監督、原作者、シナリオライター、俳優などのコメントがあって、それも楽しかったです。
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- トイストーリー 2 TOY
STORY 2 (4/01/2000)
- なめらかなCG アートにうっとり。途中から実写 ではないかと思うくらい。
おもちゃの顔の表情、見事!!
しかし、『日本の』おもちゃコレクターに高値で売られて『博物館入り』するだなんて、なんだか嫌味っぽくってそこだけは笑えなかった。
最後エンディング(?)で「NG 集」が流れたけど、もちろんそれも「それ用」に作ったモノで、そのお茶目さに脱帽。あのエンディングですっかり「実写
」という気持ちになるというもの。今回は日本語吹き替え版。次はトム・ハンクスの声で観たい。
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- ジャッキー・ブラウン Jacky
Brown (3/24/2000)
- ジャッキー、かっこいい〜! この女優さん(名前、わからない=パム・グリアでした。Thanks! kon さん)、その昔とても人気があったタランティーノ監督憧れの人だったとか。確かにすごくチャーミング。それにひきかえロバート・デニーロが今ひとつ。隠しきれない(?)かっこよさが先に出て「冴えなさ」が今ひとつだったような・・・。「フェイク」のアル・パチーノみたいな「枯れた域」にはまだ格好良すぎるんだろう。
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- マグノリア magnolia (3/24/2000)
- 12人のある1日間の偶然を描く映画なんだけど、12面 の万華鏡を覗いていて、回しすぎて目が回ってしまった、ちょっと気持ち悪い・・・ってかんじでした。トム・クルーズのパンツ一枚、もっこりもりもりには笑えましたが。しかし、なんで「カエル」なの?
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- ドラえもん太陽王伝説 ほか2本 (3/12/2000)
- ドラえもん生誕(?)30周年記念作品。オープニングテーマはなんとあの「天使の歌声 ウィーン少年合唱団」。
同時上映の「おばあちゃんの思い出」は心に沁みる感動作。のび太が死んだおばあちゃんを一目見たくってタイムマシンでのび太が3才の時に戻る。スネオとジャイアンが知らないお兄さん(未来から来たのび太)がのび太の大事なクマのぬ
いぐるみを持っているので「返せ!」とかかってくるところや、とことんやさしいおばあちゃんに涙が止まらなかった。
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- フォレスト・ガンプ 一期一会 Forest
Gunp (3/11/2000)
- 以前から放映されたり友達からビデオをあげようか?と言われたりと何度か観るチャンスはあったのに、パスしてきた映画。
"This is the America." です。アポロ月面着陸くらいからは分かるので、時代を共有する楽しさがある。そして人の気持ちをきめ細やかに嫌味なく表現している。フォレストは本当に優しい。連れ添うには本当はこういう人にしなくちゃいけないんだろうなあ。
観る映画を選ぶときはだいたい主演俳優を基準にするか話題性で選ぶかなのだけど、後者の方で観た映画はトム・ハンクス主演というのが多い。すごい人なんだ・・・。
殆ど英語で観たので、まだ理解の足りない部分もあり。Bobo のベタベタの南部訛りに感心。
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